シルバースキー(第6回)
そこは、日本人がまだ殆ど来た事が無い場所で、
毎晩宿舎でドイツ語の地図を見ながら明日のコースを考えるのは、
寝る時間を忘れるぐらい楽しい経験でした。
そして、二〇〇三年には、
家内と一緒にBSAの海外ツアーに初参加して,
平沢先生と初恋のレッヒとツール間のサーカスを楽しみました。
十二年振り、感慨深いものが有りました。
私もとうとう喜寿を迎える事に成りました。
今日まで余り周りの方の足手纏いにならず、続けられたのは、
十五年前にクルージングとサーカスと言う
スキーメソッドに出会った事が大変大きかったと思って居ります。
何故か日本のスキー学校は短い距離で曲がる事ばかり教えます。
しかしスキーは狭い所でくにやくにやと曲がるスポーツでは無く、
広い大自然の中を 動力を使わずに人間が出せる速いスピードで、
自由に行動する事の出来るスポーツです。
曲がるのはコースの端に来たり、
障害物が有った時に方向を変える為の技術でしか有りません。
長い距離を休まずに滑ると、体が自然と疲れない方法を覚えます。
私は、それはスキーの良い位置に乗る事だと思います。
良い位置に乗って、平らに踏む事さえ覚えれば、
後は行きたい方向にスキーは向いてくれます。
以上がスキー教師の資格を持たない私が、五十年掛かって
体で覚えたシルバースキーの楽しみ方です。
長い距離を滑っても疲れない要領を会得すればよいのです。
今までとは全く違ったスキーを楽しむ事が出来ます。
白銀の広い自然の中を、全身をリラックスさせて、
心地好いスピードに乗って、いっぱいオゾンを吸って、
そして、まわりの景色を楽しみながら滑る、
本当の意味のスキーを、何歳に成っても、味わって戴く為に、
この拙い文章が少しでも、皆様の参考になれば幸いです。
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